【初心者必見!】ネタが思い付かない人の9割が知らない考え方のコツとは?
こんにちは! 本記事が2つ目の投稿となるまだまだ駆け出しブロガーの漫画人トウカ(マガジントウカ)です!
皆さん前回の記事は読んでいただけたでしょうか?
まだ見ていない方へ説明すると、これから漫画を描き始める初心者の方が具体的にどんな方法とステップを踏んで描き始めていくべきか、そして話作りの筋トレなんかも紹介いたしました。
前回記事はこちら↓
前回の記事を読み、3コマ漫画から描き始められた方はどれぐらいいますかね?
はじめられた方はそろそろ、「ん~…描き始めはしたものの、毎日描いているとネタが無くなってくるんだよなぁ…」とか、「毎日何について描いたら良いか悩む…」と考え始め、描くのが少し億劫になり始める頃ではないでしょうか?
ということで今回の記事はこんな方々へ向けての記事になっております!
↓
- 漫画を描いてみたいが、「ネタ」ってどう考えたら良いか分からない…
- イラストを描くのは好きだが、話のネタが思い付かないので「考え方」や「コツ」を知りたい!
- 既に漫画を描いたことがあるが、他人に見せたら「○○の話に似てるね!」と言われてしまい、他の人の話と被らないネタ作りがしたい!
では早速本題に入っていきましょう!
【初心者必見!】ネタが思い付かない人の9割が知らない考え方のコツとは?
まず初めに皆さんに考えてみてほしいのが、「ネタが思い付かないとはそもそもどういう状況なのか?」という事です。
おそらくボクが思うに、「ネタが思い付かない」人達は以下の2つの状況にある可能性が考えられます。
- 「ネタ出し」がそもそも「何をすべきか、何について考えるべき」作業なのか、具体的内容が分からない。
- 「ネタ出し」作業は分かるが、「このネタは面白い! このネタなら勝負できる!」と判断することが出来ない。「面白さ」を判断するための明確な基準を自分の中に設けていない。
では実際に解説していきます!
【ネタ出しとは何をすることなの?】
ネタ出しの具体的内容ですが基本的には新しく描く漫画の「5 W 1 H」について考えていく事です。「5 W 1 H」 とはいつ、どこで、誰が、何故、どのように、何をしたのか。
ですが今初心者の方々は厳密に5W1Hを全て考える必要はありません。本当に大事なのは3つ。
Who、How 、What だけです。「誰が どのような手段で何を成したか?」これを考えていくのが漫画的5 W 1 Hであり、「ネタ出し」の一番重要な部分です。
ここからWho How Whatについて 解説していきます。
Who とは直訳すれば「誰が?」ですがここでは「どんな境遇の人が?」という意味で考えてください。
そして What の「何を成したか?」とセットで考えてください。
つまり「どういう境遇の人がどんな行動を起こすのか?」というのが漫画のストーリーの内容になります。
そして How 、これが漫画のメインコンテンツとなります。「どんな方法で?」を最高に面白く描けるかが作者の腕の見せ所となります。
この部分は前回のブログ内容の序破急の「破」の項目で解説していますが、「○○な境遇を持った主人公が✖✖(How)な方法で目的を達成してしまうストーリー」
漫画の読者はこれを見たくてページをめくるのです。
その主人公でなければ絶対やらないような行動をさせて漫画を最高に面白くしてやりましょう!
具体的な例を挙げていきます。
「デスノート」を例に考えてみましょう。
主人公は夜神月、彼は全国模試トップレベルの「天才高校生」です。これがwhoにあたります。そしてこの話の What は「犯罪者をデスノートによって裁き、社会をより良くする」ということ、つまり「新世界の神となること」が「何を成す話か?」に当たります。そしてもうお気づきかと思いますがこのマンガのhow、これが「デスノート」なのです 。
もう一つ例を挙げてみましょう。次は「ラブライブ」です。主人公は好奇心旺盛で何かと行動派なほのかちゃんです。そして自分の通う高校の廃校の危機を、「スクールアイドル」という手段で立て直そうというのがこの話の本筋になります。whoは好奇心旺盛で行動派な女子高生という部分。What は廃校寸前の学校を救う事。そして How がスクールアイドルという手段です。
…どうでしょうか?なんとなくWho、What、Howのイメージが掴めてきましたかね?
では皆さんもここからは実際に今まで描いた作品やこれから描く作品のwho、what、howを考えてみましょう!
- 主人公は今どんな状況に置かれているのか?
- そしてどんな性格をしているのか?
- どんな出来事があってその行動を起こそうとしているのか?
- どんな面白い手段で成そうとしているのか?
これを考えていくのがネタ出しと言う作業になります
今まで「ネタ出しで何をすればいいか分からないよ!」と言う人たちも具体的にやるべきことが分かればネタ出しと言う作業もやりやすくなるのではないでしょうか?
【面白さを測る判断基準を設ける?】
ではここからはネタ出し作業自体はわかるが、どんなネタが面白いのか、面白さの判断に迷ってしまうという人達に向けて”明確な基準”を設ける方法を解説していきます。
まず皆さんに考えて欲しいのですが、そもそも面白い漫画とは一体どんな漫画でしょうか?
これは私の考えになるのですが、面白さの本筋はどんなジャンルの漫画でも同じだと考えていて、それは主人公がどんな苦労や困難にも負けずに目的を達成するという事、ここにカタルシスを感じるのではないでしょうか?
皆さんも考えてみて下さい。
例えば荒れに荒れて不良のたまり場となった野球部の顧問が甲子園を目指すと言う話(Rookies)。
九尾の狐を体に宿し里の人に忌み嫌われながらも火影を目指すと言う少年の話(NARUTO)。
彼らの逆境や苦難を乗り越えて目的を達成しようと言うその姿勢に心を打たれませんでしたか?
逆に言うと、それを描くのが漫画のストーリーと言うことになります。つまり漫画の面白さとは、「逆境下にある主人公が、どうやって達成不可能に見える目標を達成してくれるのか?」
これが漫画の面白さと言えるのではないでしょうか?
勘の良い方たちはもう何が言いたいのかが分かっている頃でしょうか?
そう、面白さの基準は、主人公の(状況)設定と目的がいかにかけ離れているか?
という点ともう一つ、どんな面白い方法で目的を達成して見せてくれるか?
この2点に尽きます。
ではそれを踏まえた上で自分が今まで考えたネタをチェックするワークを行ってみましょう!
- あなたの考えた主人公は今どんな状況ですか?
- そしてその状況の主人公がどんなことを目標にしましたか?
- その目標の達成可能レベルはどのくらいですか?
↓
- その主人公が考えや行動を変えれば達成可能なレベル
- その主人公が他の誰かに助けを請えば達成可能なレベル
- その主人公が明らかに技術や労力、時間が足りず不可能なレベル
- その主人公はどんな変わった方法で目的を達成しますか?
- 主人公と同じ境遇の人なら誰でもするような行動ですか?
- その主人公しか考えないような発想の転換は見られますか?
以上の質問を自分の考えたネタに問いかけてみてください。
これによって主人公の状況設定と目的がかけ離れているかどうか、そしてどれぐらい面白い方法で解決してくれるかをチェックできます。
漫画のページ数にもよりますが、なるべくレベル3(その主人公が明らかに技術や労力、時間が足りず不可能なレベル)の目標を、その主人公しか考えないような発想の転換によって達成する話を発想したいものです。
ここまでの内容でネタが思いつかない人の典型的な2つの例、ネタ出しが何をすることなのか分からない、ネタ出ししたネタの面白さを判断することができないを解決することができたと思います。
でもここでこう思った人がいるかもしれません。「いや、そうは言ってもネタ出しで決めることやネタの面白さを判断することができても、実際に面白いネタを出す方法が分からないよ!」と言う人です。
確かにそれはごもっともで、数学で例えるなら計算とは「Xに数字を代入するという事だと理解すること」や、「左辺の式を展開して右辺とイコールになれば正しい答えだと理解できた」ようなものです。実際には因数分解の仕方や式の展開方法を知らないと計算はできません。
大丈夫です安心してください。ここからは具体的にその因数分解の仕方、つまり面白いネタを発想するための術を解説していきたいと思います。
もう誰とも被らない!? 究極のパクリ回避が○○!
ここで1つ質問したいのですが、今まで自分で描いた漫画を人に見せたことありますか?
そして「これって〇〇に似てるね」とか「〇〇のパクリじゃん!」って言われた事はあるでしょうか?
これってかなり傷つきますよね…?相手が傷つけようとして言ったことではないとしても、自分で考えた漫画のストーリーが何かに似ていたと分かったときはかなりショックなものです。
かく言うボクも人に見せたときに何度もそういう経験を味わってきました。そしてそこから生まれた方法がこの「お決まり置換法」と言う発想術なのです
ここからはその発想術について解説していきます。
ここで2つ目の質問ですが、皆さんは好きな漫画のジャンルはありますか?
例えばファンタジーもの、ラブコメディー、デスゲームもの、アクションバトル、推理物などなどいろいろあると思いますが、それらのジャンルのお決まりの展開をいくつ思いつくでしょうか?
そのお決まりの展開をちょっと変えると言う考え方が「お決まり置換法」です。
ここで例を挙げてみましょう。
前回のブログでも話しましたが、僕は変身ヒーローものが大好きです。
例えば変身ヒーロー物でのお決まり、ヒーローが変身してる間に敵が攻撃してこないと言うお決まり、主人公は変身したら必ず敵に勝つと言うお決まり、変身したら必ず強くなると言うお決まり、変身したら必ずかっこいいヒーローになると言うお決まり、…これらの設定は変身ヒーローものならお決まりの展開や設定です。
が、これらの前提がそもそも全然違う設定だったら面白いと思いませんか?
例えば変身する間に敵に攻撃されボロボロになってしまう「諸刃の剣ヒーロー」、変身したらめちゃめちゃ弱くなってしまうヒーロー、そして変身したら怪物のような醜い姿になってしまうヒーロー
…と言うように、そのジャンルのお決まりの展開があればあるほどいろんな発想ができます。このように、そのジャンルそもそもの設定や前提を疑ってみると言う発想術です。
「〇〇に似ている」とか「パクリ」と言うのはお決まりの展開になってしまうからこそ起きることで、お決まりの展開から発想しているこの方法なら誰かのパクリになることもなく、斬新な着想でストーリーを作ることができます!
皆さんも今日から作る話をお決まり置換法で発想してみましょう!
そして漫画のネタの発想に困らなくなれば漫画を描くのが毎日楽しくなります。これからも皆さんに良き漫画ライフがあらんことを!